AZlog「初めてのライブ経験」Drums しゅんすけ

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初ライブはいつ頃でしたか?どんな場所・どんな編成でしたか?

僕の記念すべき初ライブは、中学2年生の9月、学校の文化祭でした。
編成は、3年生の先輩たち(ボーカル、ギター、ドラム)に、2年生の僕(ベース)を加えた4人編成。社会科のS先生がどこからか借りてきてくれた、8発スピーカーの大きなキャビネットに正体不明の謎のベースアンプ・ヘッド、そして僕の手元には、これまた借り物の「フォトジェニックのピンクの4弦ベース」。
今思えばかなりツッコミどころ満載のチグハグな機材セットでしたが、当時の僕たちにとっては、それだけでプロのステージに立つかのような大真面目なセッティングでしたね。
演奏した曲は、もちろんS先生直伝のTHE BLUE HEARTS。「終わらない歌」「TRAIN-TRAIN」「リンダリンダ」の3曲。
体育館の独特な熱気の中で借り物のピンクのベースを抱えた僕の、初めての挑戦が始まりました。

本番前はどんな気持ちでしたか? / 印象に残っている出来事は?

「初ライブは心臓が飛び出るほど緊張する」とよく言われますが、僕の場合は不思議と緊張は全くありませんでした。
初ライブあるあるの、緊張でテンポがクソ走りするような演奏にもならなかったのを覚えています。
それよりも、ド初心者ながら「とにかくカッコつけたい!」という気持ちが勝っていましたね。
ベースを弾くだけで精一杯になってもおかしくないのに、一丁前にコーラスを入れにいったり、ステージングにも挑戦したりしていました(笑)。
一番印象に残っているのは、ステージと客席の間に、合唱で使う用の「ひな壇」が設置されていたときのことです。曲の盛り上がりでテンションが上がった僕は、そのひな壇をステップにしてステージから客席側へと飛び降り、最前列の目の前まで行ってベースを掻き鳴らしながらアピールしていました。
中2の初ライブ、しかも借り物のピンクのベースでそこまでやっていたなんて、今振り返ると我ながらなかなかの度胸です(笑)。
もし当時の映像が残っていたらぜひ見てみたいのですが……誰か持っている人はいないでしょうか?

失敗や忘れられない思い出はありますか?

初ライブに付き物の大失敗やトラブルですが、僕の記憶の限りでは、驚くほど何もありませんでした。
機材トラブルもなく、演奏が止まることもなく、ただただ「とにかく楽しかった!」という純粋な記憶だけが残っていますね。
ただ、一つだけ予想外の「誤算」というか、忘れられない思い出があります。
バンドをやれば、終わってステージであれだけカッコつければ、さぞかし「モテる」のだろうとどこかで期待していました(笑)。
ですが現実はそう甘くなく、終わってみれば「あれ?思っていたよりモテないな?」という結果。
まあ、当時の僕がただただ鈍感で、周りの反応に気づいていなかっただけかもしれない、と言うことにしておきましょう(笑)。

今のライブに活きていることは?

初ライブで緊張もせず、大失敗もなかった理由。
今振り返れば、それは「準備がすべて」だったからだと思います。
目標までの逆算。
ライブが決まったら、その本番の日までに向かってどれだけの練習を積み重ねればいいのか、いつから準備を始めればいいのか。
それをしっかり見極めて徹底的にやりきれば、基本的には本番で何があっても対応できるし、なんでもできるなと。
ド初心者ながら、中2のあの夏に昼休み毎日音楽室に通い詰めて準備をした経験が、僕にそのことを教えてくれました。
今の僕が持っている、ある種の「謎の自信」や、ステージを恐れないメンタリティも、すべてはこの時の経験と考え方から来ているのかもしれません。
今のAZ Flavorのステージは、一本の舞台作品のように緻密に構成されています。
同期システムの構築から全体のタイムマネジメントまで、徹底的な「逆算」と「準備」がなければ成立しません。
あの頃、ピンクのベースを持ってひな壇から飛び降りた衝動的な楽しさはそのままに。
今はドラムセットの後方から、完璧な準備という絶対的な盾を持って、バンドを、そして会場全体をコントロールしています。

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